今須宿問屋場

美濃16宿で唯一、現存する問屋場

中山道の今須中学校を越えて西へ100ｍほど進むと、今須宿問屋場(現在の山崎家)があります。
問屋場とは、江戸時代、宿場を円滑に運営するために宿役人が業務を行った場所のことで、宿役人のおもな業務は、幕府の公用旅行者のために人足・馬・宿泊所の手配や、幕府の書状(公用文書)を運ぶ飛脚の管理などでした。交通の要所である今須宿にはもともと7軒の問屋場があったそうで、中山道美濃17宿のうちで、当時のまま現存し、その威容を今に伝えているのはこの1軒だけだそうです。縁起物の永楽通宝の軒丸瓦や、広い庭と吹き抜けなどから、当時の繁栄振りがうかがえます。